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アメリカどんぐりの木
中 村 里 美
小学校何年生の時だったろう?
父がアメリカから持ち帰ったアメリカどんぐりの実を見た時の、ちょっとした感動を覚えている。
人間の体も、コーンフレークの箱もポテトチップスの袋の大きさも、日本よりやけにドデカイアメリカだが、どんぐりの実も日本の二倍以上の長さだった。
「同じどんぐりでもこんなに違うんだぁ〜」と、その違いにビックリした記憶がある。「やっぱり、日本のどんぐりの方が小さくてかわいいねぇ〜」と、日頃見慣れた自分の国のどんぐりを見てホッとしたりした。
そのどんぐりの実を植木鉢に植えると、芽が出ていつの間にかすくすく育って大きくなった。あまり大きくなったので、植木鉢に入らず地面に植え変えると、もっとスピードを上げてどんどん大きくなった。そして、あれから35年ぐらいたったかな?そのどんぐりの木は屋根を超えて庭の中で一番背の高い木となりました。
木は、喋らないし、動かないし、ずっと同じところで土の下に根を張って生きている。日頃あんまりその存在を観察することもなかったけれど、気がつくと30年以上もの歳月の中で、屋根を超えこんなに大きくなっていて、ビックリ!
ただ、残念なことに、その「アメリカどんぐり」の木が、とうとう枯れてしまったのです。あまりに大きくなりすぎて、葉が庭中に落ちて積もり大変だったので、植木職人さんに切ってもらったのですが…。その後具合がよくなくなり、とうとう枯れてしまったのです。
この木が教えてくれたことがたくさんあります。それに、今までずっとだまって見守ってくれていたような気もします。本当に今までありがとう〜。そんな気持ちでいっぱいです。
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